小野薬品の相良暁社長は11日に会見し、「抗癌剤『オプジーボ』の薬価は緊急的に切り下げられたが、適応拡大のために2年前から計画している臨床試験は止めることはできない」と明言。その上で、「今期は大幅減益になるものの、必要な時期に無理をしてでも研究開発費を投資して、近い将来の売上・利益成長につなげたい」と強調した。
オプジーボの薬価は2月に50%引き下げられることが昨年11月に突然決定し、17年度の同剤の売上高計画も縮小を余儀なくされた。
その一方で、オプジーボの適応拡大を目的とした臨床試験のスケジュールは2年前から決定していたため、17年度の研究開発費は前期比120億円(20.9%)増の695億円を見込んでいる。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。