参天製薬は米国市場に自社で進出することを決めた。代表取締役社長の黒川明氏が12日、大阪市内で開いた連結決算会見で方針を明らかにした。米国で承認申請中のぶどう膜炎治療薬「DE-109」の販売を2018年前半に開始する見通し。それに向けて今年度内にMR14人を採用し、自社販売体制の構築に着手する。緑内障治療用デバイス「マイクロシャント」も20年から21年に米国での販売開始を計画しており、これら2製品で26年に約300億円の売上高を見込んでいる。
米国の医療用眼科薬市場は約1兆円規模。世界市場の36%を占めている。成長率は7%に達する魅力的な市場だ。20年に、▽医療用眼科薬領域で世界3位以内▽海外売上比率40~50%――の目標達成を掲げる同社にとって、米国市場の開拓は避けて通れない課題だった。「どのように参入しようかと検討してきた結果、自社で手堅くやろうとなった」と黒川氏は語った。
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