◆今年2月に神戸で開催された日本環境感染学会の学術集会。時期的なこともあり、実際に自らの病院内で経験したインフルエンザのアウトブレイク発生時の報告が数多く見られた。その中で「非流行期」に発生したアウトブレイクの発表がある
◆7月初旬に病棟勤務の看護師がインフルエンザ陽性だったことが判明。他の看護師や病棟で発熱のある患者に迅速検査を行うと全て陽性だった。そこで、発症者の隔離や同室者のコホート管理を行うと共に、対象病棟を入院制限した
◆その後も他病棟の患者、看護師、他職種職員にも感染が拡大することとなったが、積極的な症候群サーベイランスを実施し、約2週間後にアウトブレイクが終息したという。非流行期であったこと、発熱のない職員が多く「ただのかぜ」という認識から感染対策が徹底されなかったことも感染拡大の一因とされた
◆今や多くの外国人観光客が訪れる時代。新興再興感染症流行への備えという意味でも、流行期を問わず日常的な手指衛生や咳エチケットを、改めて徹底したい。
インフル「非流行期」も注意を
2017年05月24日 (水)
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