厚生労働省の「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」は5月29日、質の高いゲノム医療を提供するための体制整備などを盛り込んだ報告書をまとめた。癌診療連携拠点病院の中から、癌に関する複数の遺伝子を同時に測定できるパネル検査が行えるなど、一定の機能を備えた「がんゲノム医療中核拠点病院」を指定し、段階的に全都道府県で癌ゲノム医療を提供する。懇談会は今後、塩崎恭久厚生労働相に報告書を提出した上で、来年度予算概算要求に反映させる。
報告書では、質の高い癌ゲノム医療を提供するには「中核病院の整備が必要」と指摘。機能として、パネル検査を実施できること、遺伝性腫瘍の患者に対して専門的な遺伝カウンセリングが実施できることなどを求めた。
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