大阪府薬剤師会の「未来を担う薬剤師フォーラム」が2、3の両日、大阪市内で開催され、「地域の中で薬剤師職能をどのように発揮するかがこれからの最大課題になる」ことが改めて確認された。また、大澤光司氏(栃木県薬剤師会会長)は、薬剤師が個々の患者に適合した会話をするための手法として「コーチングコミュニケーション」を紹介。懇親会では、次期参議院選挙組織内候補の本田あきこ氏(日本薬剤師連盟副会長)が、「さらなる薬剤師職能を発揮するには、国政に現場の声を届けることが不可欠になる」と訴えかけた。
講演では、「薬剤師業務の温故知新」をテーマに藤垣哲彦大阪府薬会長が、過去70年にわたる医薬分業の歴史を紹介した後、現在確認しておくべき事項として、▽薬局での薬剤師不在時に一般用医薬品販売を可能とする規制緩和▽1人薬剤師体制(大阪52.05%、全国46.58%)▽要指導医薬品指定差し止め請求の上告と政省令▽管理薬剤師の権利と責任▽門内・敷地内薬局▽社会保障に振り分けられる財源――などを挙げた。
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