厚生労働省は、血漿分画製剤の輸出規制緩和などを盛り込んだ血液製剤産業のあり方に関する具体策を、6日の薬事・食品衛生審議会血液事業部会運営委員会に示した。輸出貿易管理令で輸出が制限されている血漿分画製剤について、政令を改訂して規制を緩和し、円滑な輸出を実施すべきとしたほか、内資系メーカー3社の業務提携の推進策をまとめる方向性を示した。
血液製剤は、原料血漿と血漿分画製剤に分けられ、現在は一部の例外を除き、海外へ輸出が認められていない。ただ、昨年10月に公表されたワクチン・血液製剤タスクフォースの顧問の提言で、「余剰成分を利活用した必要な人道支援を可能にするため、輸出貿易管理令の運用見直し等を行う」とされたことなどを踏まえ、専門家や日本赤十字社、メーカーを交え、輸出規制の見直しに向けた検討を進めてきた。
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