アステラス製薬は、ミトコンドリア関連疾患領域で共同研究開発に関する独占的契約を締結していた米バイオ企業「マイトブリッジ」(旧マイトカイン)の買収オプション権を行使し、完全子会社化した。完全子会社化の対価として最大で2億2500万ドル(約253億円)を支払い、複数のプログラムの進捗に応じた対価として最大で総額2億2500万ドルが発生するという契約だ。アステラスの実際の支払額は、それぞれ持ち分相当を控除した1億6550万ドル(約186億円)となる見通し。数週間以内に買収手続きが完了するとしている。
マイトブリッジは、米マサチューセッツ州を拠点に2011年に設立され、従業員27人を有する創薬ベンチャーで、ミトコンドリア関連疾患領域の知見を有する。13年にアステラスと提携契約を締結し、アステラスが18年までの契約期間内にマイトブリッジを買収できる独占的権利を取得していた。非臨床試験段階まではマイトブリッジが主導し、アステラスが研究員の派遣、研究費の一部を負担する一方、その後の臨床試験はアステラスが担っている。
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