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東京都健康安全研究センターに「疫学情報室」が設置され、27日、東京新宿区の同センター仮庁舎で開所式が行われた。情報室は、感染症の脅威や食品・医薬品による被害の増加など、都民の健康リスクが増大している現状に対し、健康危機管理対策の科学的・技術的情報拠点とし、都民へ健康危機管理情報を迅速に情報発信する狙いで設置されたもの。
主な業務は、感染症健康危機管理情報ネットワークにおける情報共有に向け、[1]感染症情報ネットワークシステム[2]診療情報迅速把握システム[3]症候群別サーベイランスシステム――の構築を進める。特に感染症情報ネットワークでは、アジアの各都市から感染症状法を迅速に収集し、専門家が意見交換できるための専用ポータルサイトを構築する。
開会に先立ちあいさつした東京都福祉保健局の平井健一局長は、「疫学情報室の最大の使命は、健康危機情報を幅広く高いレベルで収集し、都民に広く周知して被害拡大の防止を図ること。アジア各国とも連携し、情報ネットワークの発展・強化を目指したい」と述べた。