「日本トップの企業に」
味の素と再生医療培地受託製造大手のコージンバイオは、日本初となる再生医療における臨床用培地受託製造で合弁会社「味の素コージンバイオ」を設立すると発表した。6月に設立し、出資比率は味の素が51%、コージンバイオが49%。今年度中に味の素の連結子会社とする予定。今後、再生医療の臨床応用の本格化を見据え、合弁会社の設立に至った。味の素の上席理事アミノサイエンス統括部長の馬渡一徳氏は、22日に都内で開催した記者会見で、「再生医療用の臨床用培地で日本トップの受託製造企業を目指したい」と述べた。
合弁会社は埼玉県坂戸市に拠点を置き、資本金は9億5000万円、代表者には味の素の鎌田創(はじめ)氏が就く。工場を建設し、来年度から再生医療用の臨床用培地の供給を開始する。ヘルスケア領域を強化する味の素は、京都大学iPS細胞研究所と、動物由来成分を使用せずに効率的にiPS細胞を増やせる臨床グレードのiPS/ES細胞用培地「StemFit」の開発に成功。コージンバイオとは「StemFit」の製造を委託しており、協業関係にあった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。