英グラクソ・スミスクライン(GSK)は、51億ドル(約5800億円)で癌領域に強い米テサロを買収すると発表した。卵巣癌の適応で販売中のPARP阻害剤「ニラパリブ」(製品名:セジュラ)に加え、臨床開発段階では免疫療法薬として期待する三つの癌治療薬候補を保有している。スイスのノバルティスとの事業交換で癌領域の製品を譲渡し、いったんは撤退したGSKだが、癌領域に再参入。今回、テサロを買収することで事業基盤を強化する。
GSKは、癌免疫療法や細胞療法、エピジェネティクスなどの開発パイプラインを保有し、癌領域を強化してきた。今回、買収するテサロは、プラチナ製剤治療に応答した再発卵巣癌に対する治療薬としてニラパリブを販売している。BRCA遺伝子変異にかかわらず、治療可能な経口治療薬として欧米で承認を取得している。
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