総務省統計局は、2018年の科学技術研究調査結果を公表した。17年度の企業や大学の科学技術研究費の総額は、前年度比3.4%増の19兆0504億円と3年ぶりに増加し、過去最高となった。産業別では「医薬品製造業」が1兆4653億円と前年度から8.4%の増加に転じ、自動車や航空機、船舶などを製造する「輸送用機械器具製造業」の3兆0646億円に続き、2番目に企業研究費が多い産業に浮上。全産業の10.6%を占めた。
国内総生産(GDP)に対する研究費の比率は、前年度比0.05ポイント増の3.48%と3年ぶりに増加した。研究費の内訳を見ると、企業が13兆7989億円で研究費全体に占める割合は72.4%と最も大きい傾向は変わらなかった。大学等は3兆6418億円で19.1%、非営利団体・公的機関は1兆6097億円で8.4%を占めた。前年度比で非営利団体・公的機関が6.6%増、企業が3.6%増、大学等が1.0%増と軒並み増加に転じた。
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