大正製薬は、総合かぜ薬「パブロン」ブランドの新製品として、「パブロンSα〈微粒〉」「パブロンSα〈錠〉」(指定第2類医薬品)を発売した。咳・のどの痛み・鼻づまり・発熱など、かぜの諸症状に効果のある成分を配合し、微粒は1歳から、錠剤は5歳から服用できるので、小さな子供のいる家庭の常備薬として使用できる。
同社では、小学生の子供を持つお母さん600人を対象に、子供のかぜに対するかぜ薬の利用状況を調査したところ、「病院(処方薬)と市販薬の両方を使い分けている」48.8%、「主に市販薬を利用し、あまり病院には連れて行かない」30.3%、「主に病院に連れて行く、市販薬はあまり使わない」16.6%、「あまり病院に連れて行かないし、市販薬もあまり使わない」3.0%──となり、約8割のお母さんが市販薬を利用していた。
かぜ薬の選択理由も聞いているが(回答124人)、「使い慣れている」と「常備薬として使える」がそれぞれ約40%、「安心できる」が約36%、「しっかりと効果が得られそうだ」が約23%、そして「子供に(子供にも)使える」が約10%となった。新発売の「パブロンSα〈微粒〉」「同〈錠〉」は、こうした子供を持つ20~30代女性のニーズに応える製品。
のどに付着した原因物質の排出を助け、かぜ症状を和らげるブロムヘキシン塩酸塩をはじめ八つの有効成分が、かぜの不快な症状を効果的に改善する。微粒・錠剤とも服用回数は1日3回で、1回量については微粒が15歳以上は1包、11~14歳は3分の2包、7~10歳は2分の1包、3~6歳は3分の1包、1~2歳は4分の1包、錠剤は15歳以上3錠、11~14歳2錠、5~10歳1錠で、5歳未満は服用しないこととなっている。
税別希望小売価格は、微粒が26包2200円、錠剤が75錠1200円、135錠2000円。いずれもセルフメディケーション税制対象品。
「パブロン」シリーズは、「パブロンSゴールドW」「パブロンゴールドA」「パブロンメディカル」「パブロンエースPro」「パブロン50」など、幅広い年齢で服用できる家族のかぜ薬として多彩なラインナップで展開しているが、いずれも“12歳未満、15歳未満は服用しないこと”となっており、子供のかぜを考えて処方設計された子供専用の「パブロンキッズ」シリーズを除けば、小さな子供から服用できるかぜ薬としては、今回の「パブロンSα」のみ。