三菱UFJキャピタル執行役員ライフサイエンス部長の長谷川宏之氏は2月27日、都内で講演し、バイオベンチャーに投資するベンチャーキャピタルの立場から、バイオベンチャーに必要な要素として「事業計画の戦略性」と「資金調達」を挙げ、「数十億円を集められるベンチャーも出ているし、必要な資金を集めることで防げる失敗もある。一番いけないのは中途半端に集めて事業を始めること」と語った。さらに、出口戦略に対しては、「プルーフ・オブ・コンセプト(POC)を取得し、製薬企業に安く導出して上場するストーリーがあるが、技術を安売りしてまで無理をする必要はあるのか」と拙速な早期提携に否定的な見解を示した。
長谷川氏は、創薬・再生医療ベンチャーの一般的な失敗事例として、「コストを削減して治験を実施し、治験に失敗する」「製薬企業があまり興味を示したがらないドラッグリポジショニング品に関して、早期導出にこだわり開発が頓挫する」などを例示した。
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