
原田社長
ファイザー日本法人は、米国本社が抗体医薬や遺伝子治療などの事業展開加速に向け新体制をスタートしたことに伴い、組織体制の見直しを行った。今年から新薬を扱うイノベーティブヘルス事業部門を「バイオファーマシューティカルズ事業部門」に変更し、傘下に病院部門を加えた6部門体制に再編。特許切れ薬を含む生活習慣病を中心としたエッセンシャルヘルスは「アップジョン事業部門」と組織名を変更し、非感染性疾患を加え、対象疾患を広げた。原田明久社長は5日、都内で記者会見し、「日本法人もグローバルの戦略に沿ってさらなる改革を進める」と強調。今年度は適応追加を含む3製品の承認を目指すとした。
同社の昨年の国内売上高は、前期比2.6%増の4536億円となり、2017年売上高の6%減から巻き返した。昨年4月の薬価改定により約6%のマイナス影響を受けたが、17年12月に発売した抗癌剤「イブランス」が大きく牽引したほか、疼痛剤「リリカ」や関節リウマチ・潰瘍性大腸炎治療薬「ゼルヤンツ」、抗癌剤「ボシュリフ」なども伸長してカバーした。
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