薬局薬剤師が次回来局前に患者に電話をかけて状況を聴き取る「電話モニタリング」には、薬物療法の質を高める効果があることが、あさひ調剤あおば薬局(古河市)の後藤沙矢香氏らの研究で示された。処方が変更された患者やハイリスク薬服用患者らを対象に、3カ月間実施した84件の事例を解析。そのうち、15件(17.9%)で体調変化や副作用発現を把握でき、必要に応じた介入につながったほか、治療中断も防止できたという。
今回、解析対象とした電話モニタリングの実施患者は、昨年5~7月に来局したかかりつけ薬剤師を持つ患者428人。事前承諾を得た上で、[1]ハイリスク薬を服用し、その副作用が疑われる兆候があった患者[2]処方変更(新規、削除、増減量等)の7~10日後[3]前回来局日と処方日数から予想した来局日を2日過ぎても来局しない患者――の三つのケースについて実施した。
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