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【バイオジェン・ジャパン】AD薬開発継続に意欲‐抗タウ抗体など強い期待

2019年06月04日 (火)
アジェイ・スレイク社長

アジェイ・スレイク社長

 バイオジェン・ジャパンのアジェイ・スレイク社長は、5月31日に都内で開催した事業説明会で、エーザイと共同開発していたアルツハイマー病(AD)治療薬候補「アデュカヌマブ」が開発中止となったのに対し、「われわれはAD治療薬の開発をあきらめていない」と開発継続に意欲を示した。抗タウ抗体「BIIB092」(ゴスラネマブ)など、アデュカヌマブとは異なる標的に作用する複数のAD治療薬が開発パイプラインに控えており、複数の蛋白質を標的とした併用療法の開発も検討する方針だ。

 アデュカヌマブの開発をめぐっては、第III相試験の中間解析を行った結果、独立データモニタリング委員会から、このまま試験を継続しても主要評価項目を達成する可能性が低いと判断された。今後は、アデュカヌマブの第III相試験の結果に加え、抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「BAN2401」の第II相試験の追加解析結果を精査し、今後の開発方針を検討していく方針だ。スレイク氏は、「アデュカヌマブで得た知見を次の研究開発につなげていく」と語った。


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