一般社団法人「医療統計推進協会」が今年5月に発足した。京都廣川書店と近畿大学が連携し、薬剤師ら医療関係者に統計データの読み方を教える基礎講座を10月に開設する。統計を医療現場の事例に当てはめて分かりやすく説明し、薬剤師業務や臨床研究に統計を活用できる人材を育成する。今後、発展講座も開設する計画だ。
現場の実例使い基礎固め
同協会は、京都廣川書店が包括的パートナーシップを結ぶ近畿大と協力して設立。教育プログラムの構築などで近畿大の支援を受けてセミナー事業を進める。10月に開設するベーシックコースでは、従来のテキストや統計講座では十分な解説がなかった「データの読み方」に重点を置く。解釈を誤りがちな平均値や中央値、質的データや量的データといった統計の基本概念を一から手ほどきし、医療現場の事例に当てはめて分かりやすく教える。計3日間のセミナーを修了した受講者は、数字やデータが持つ意味を把握した上で、正しい薬の選択ができるようになる。
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