ロート製薬の社長に6月27日付で就任した杉本雅史氏は1日、大阪市内で記者会見し、「稼ぎ頭であるスキンケア事業、OTC医薬品事業をより強化し、収益構造を強固にすることが直近の課題」と抱負を語った。化粧品や保湿剤などスキンケア事業の持続的な成長に加え、OTC医薬品事業の強化にも取り組みたい考えを示し、「新たな自社ブランドの構築や他社との連携などによって、かぜ薬や鎮痛薬、ビタミン剤など市場規模が大きいOTC医薬品の拡充を進めていきたい」と語った。
杉本氏は、近年横ばいで推移している国内OTC医薬品市場について「これからブレイクスルーする。成長余力もある」と指摘。増え続ける医療費の伸びを抑制するには、スイッチOTCの促進やOTC類似医療用薬を保険給付から除外することが今後欠かせないとし、OTC医薬品事業の強化に取り組みたいとした。
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