米アッヴィは、第III相試験を実施していた進行性小細胞肺癌(SCLC)に対する抗体薬物複合体(ADC)「Rova-T」の開発中止を決めた。一次治療を対象とした国際共同第III相試験「MERU試験」で、プラセボ群との比較で生存期間の延長を認めなかったため。二次治療、三次治療を対象とした臨床試験も実施していたが、MERU試験の結果を受け、全試験を中止する。日本もMERU試験に参画しており、アッヴィ日本法人は、登録されている日本人被験者の今後の対応を検討するという。
MERU試験は、SCLC患者を対象に、白金製剤を用いた化学療法による一次療法後の維持療法としてRova-Tの有効性を評価する無作為化二重盲検プラセボ対照試験。事前に計画された中間解析の結果、プラセボ群と比較して生存期間の延長が認められなかった。
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