バイオインダストリー協会(JBA)の永山治理事長(中外製薬会長)は9日、横浜市内で開催されたバイオジャパンで講演し、6月に政府が策定した「バイオ戦略2019」に言及。過去に02、08年と2回にわたって戦略を策定しているが、「期待通りに進展せず、世界に先行できなかった」と振り返り、「今回は最後のトライアルになる。日本人が日本人のために実施するのではなく、世界中の人が日本に集まり、事業を手がける場所を構築していかなければならない」と語った。
「バイオ戦略2019」は、30年に生物資源やバイオ技術を活用して気候変動や食糧問題などの解決を図る世界最先端のバイオエコノミー社会を実現することを全体目標としている。バイオとデジタルの相乗効果を実現させるためのデータ基盤の構築や、国際バイオコミュニティ圏の形成、戦略司令塔機能の強化などを施策として掲げている。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。