◆中外製薬の業績が好調だ。同社の第3四半期決算の予想以上の伸長を受け、今年度の通期予想を上方修正し、売上高で期初予想の5925億円から6800億円、営業利益で1430億円から2180億円と引き上げた。ここまで躍進したのは、同社が抗体医薬品の創薬基盤技術を有する国内で数少ない製薬企業であることが大きい
◆今回特に成長ドライバーとなっている血友病A治療薬「ヘムライブラ」は、自社創製の抗体であり、同社の創薬力が売上増という目に見える形で貢献したと言える。さらに、海外においても想定を大きく上回る業績を達成しており、グローバルメガファーマであるロシュとの連携も功を奏した
◆一方、3月期決算ではあるが、第1四半期決算の時点でエーザイも全く同じ売上高6800億円の通期予想を出しており、今後修正がなければ両社が並ぶ見通しとなる
◆今週からは、製薬各社の上半期決算が一斉に発表される。変化の激しい製薬業界において、最近は業績予想を修正する企業も多く、通期見通しにも注目したい。
中外製薬が好調
2019年10月28日 (月)
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