
後藤直正氏
京都薬科大学は、来年度から専門・認定薬剤師資格の取得を支援する社会人向けの教育を開始する。少人数の演習形式で、症例報告書の作成や研究計画の立案、論文執筆のノウハウなどを1年間かけて教える。専門・認定資格を持ち、社会で活躍する薬剤師を増やすため、大学が持つ教育や研究のインフラを役立てるため体系を構築した。リーダーシップや芸術なども学んでもらい、薬学的な専門性と人間性を兼ね備えた薬剤師を育成したい考えだ。
専門・認定薬剤師の取得要件は各領域で異なるが、症例報告書の提出や研究成果の発表、論文執筆などは共通して必要になる。大学病院や基幹病院では、経験者から指導を受け、整備された環境を活用できるため必要な技能を体系的に学べるが、こうしたノウハウを持たない中小病院や薬局では独学でスキルを身に付ける必要があり、所属施設の違いが資格取得の壁になっていた。
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