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薬剤耐性菌問題への対応が課題に

2019年12月18日 (水)

◆「人類史上偉大な発見」の一つに挙げられるペニシリンを発見したフレミングは、1945年の時点で薬剤耐性菌(AMR)が引き起こす問題を指摘していたという
◆2017年の一部AMRによる国内死亡者数が8000人を超えたとの調査結果が反響を呼んでいる。近年の啓発活動により、医療者以外にもAMRの言葉が認知され始めているが、死亡者数の多さに対する驚きが表れているのではないか
◆このまま無策の場合、30年後の死亡者数が世界で年間1000万人に達すると想定されているが、薬局で専用コーナーを設け、薬剤師が抗菌薬の説明を行う地域ぐるみの地道な取り組みも始まっている。厚生労働省も次期薬価制度改革でAMR治療薬の収載実績を評価する方針で、産官学一体で対応すべき課題となった
◆まだ適正とは言い難い抗菌薬処方も多く見られ、国民のAMRに対する知識も欧州諸国より低いとの調査結果が示されるなど、取り組みは道半ばだ。長期的な視点に立った医療者と国民への教育、啓発が求められる。



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