第一三共は、4月1日付の組織改定で「デジタルトランスフォーメーション(DX)推進本部」を新設すると発表した。「DX企画部」「データインテリジェンス部」「ITソリューション部」の三つの部門を傘下に置くことで、デジタル戦略とIT、データ活用に関するグローバルガバナンスを強化し、デジタル技術や臨床データ活用による新たな価値の創出を目指す。
同社では、2025年ビジョン「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」の実現と、25年以降の持続的成長に向けてはデジタル技術を用いた新たな治療方法の開発も目指している。今後の癌事業の研究開発を推進するためには、データサイエンスが必要と判断し、DX推進本部の新設を決めた。
「データインテリジェンス部」には、研究開発本部からデータサイエンス機能を移管することで、臨床データに加え全ての事業機能でデータ活用体制の強化と付加価値創出の向上を狙う。