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相次いだ処方せん薬の違法販売

2006年07月14日 (金)

◆昨年4月施行の改正薬事法で、処方せん医薬品へ移行された成分を含む医薬品を、処方せんなしで販売した事例が、先月中旬以降ドラッグストアなどで相次いだ。喘息治療薬の急性中毒が疑われる症例の発生から表面化したものだ
◆この事例以降、ドラッグストア各社は社内調査を実施。該当する事例を自社HPや新聞広告などで明らかにし、当該商品の回収も促すなど素早い行動に出た。しかし、違法販売に至った理由は、多くの企業が不手際によるものと片付けている
◆処方せん薬の違法販売は、販売者に3年以下の懲役または300万円以下の罰金という厳しい規定がある。それだけに“不手際”で済ませるにはお粗末すぎる話だ
◆今回はドラッグストアがクローズアップされた格好だが、一般薬局にも同様の事例がなかったとは言い切れまい。医薬品販売制度が大幅に変わる改正薬事法の施行を控え、行政と業界が連携して、違反事例の放置を防ぐための取り組みを推進することが必要だ。それが業界全体の信頼にもつながっていく。



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