◆医療職種の活躍を描いたフィクション作品は数多いが、ほとんどが医師や看護師などである。薬剤師が主役の「アンサングシンデレラ」は画期的で、身近な医療者でありながら調剤以外のイメージが希薄だった業務内容を一般の人にも周知した功績は大きい
◆厚生労働省の検討会では、教育を含めた薬剤師のあり方を今夏から議論している。臨床経験の不足や地域偏在などを問題視する声が上がっているが、他職種が薬剤師の業務内容を理解できていないとの指摘も耳が痛い。医療者が知らないのであれば、患者にとってはなおさらだ
◆来年8月からは、地域連携薬局と専門医療機関連携薬局の認定制度が始まる。他の医療施設と服薬情報を共有するなど緊密な連携が求められる中、一人ひとりが本当にそれをできるか問い直す必要があるだろう
◆自分の職業を深く考える時間を持つことは難しいかもしれないが、今は薬剤師に対する世間の関心が高まり始めた好機と言える。まずは検討会の議論の行方を見守り、当事者意識を持ってはどうだろうか。
薬剤師のあり方とは
2020年10月19日 (月)
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