インテージヘルスケアは、全国の一般用医薬品(OTC)販売動向調査データをもとにした2020年11月度「市販薬(OTC)市場トレンド」を発表した。それによると、11月の販売金額は890億円で前年同月比95.9%と減少した。過去5年間の11月の販売金額の平均を100とした場合の指数では、最低水準の97.0という状況。同社は、「売上シェアが大きい総合感冒薬が、感染症予防対策の定着により不調が続く中、全国的に高い気温によって、さらに売れなかったことが要因の一つと考えられる」と分析した。
今回、好調だった薬効を見ると、皮膚用薬(殺菌消毒剤を除く)の販売金額が69.6億円で前年同月比112.8%と増加した。消毒による手荒れに悩む人が多かったことが想定されたほか、11月は空気の乾燥傾向が強かったため、手荒れへの保湿を訴求した製品が152.6%、ひび・あかぎれを訴求した製品は117.4%と好調だった。
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