TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【MR教育センター】07年度白書発表”“MR数は5万6046人”2000年度以降、初めて減少

2008年11月11日 (火)

 2007年度のMR(医薬情報担当者)総数が、00年度の調査開始以来、初めて減少し、5万6046人になったことが、医薬情報担当者教育センターがまとめた「07年度MR白書」で明らかになった。また、男性MRが前年度より345人減少し5万人を割る一方で、女性MRは223人増加し6261人となった。白書では、相次ぐ製薬企業の合併による人員調整や、内資系・外資系大手の新薬上市への増員対応が、一段落したことが背景にあるとしている。

CSOへの流動化が進行

 調査は、同センターに登録している製薬企業202社と、MR業務受託・派遣企業(CSO)18社の計220社に対し実施されたもので、219社から回答が得られた。

 調査結果では、MR総数は00年度の調査開始以来、毎年増加してきたものの、05年度は前年度比0・9%増の5万5701人、06年度は0・8%増の5万6168人と微増で推移、07年度は0・2%減の5万6046人と初めて減少した。

 そのうち、製薬企業のMRは5万4142人で、0・6%減となったが、CSOのMRは12・4%増の1904人となり、製薬企業からCSOへのMRの流動化が進んでいることが浮き彫りになった。

 また、男性MRは05年度、06年度と2年続けて5万人を超えていたが、07年度は前年度より345人減少し、4万9785人と5万人を割った。しかし女性MRは223人増の6261人と、MR全体の11・2%を占めるなど、女性MR数は引き続き増加傾向にあることが分かった。女性MRの採用企業は132社と全体の65%を占めた。

 年代構成をみると、前年度に比べ、20、30、50歳代のMR数が減少し、40、60歳代のMR数が増加した。60歳代が増加したのは、定年延長、再雇用制度の導入が影響したもので、前年度より273人増え、750人となった。また、女性MRの9割弱が20歳代、1割強が30歳代であり、40歳以上は41人となっている。

 経験年数構成をみると、経験年数10年未満のMR構成比が、男女共、年々高まり、55%を占めた。特に女性MRに限ってみると、97%以上が経験年数10年未満だった。

 専攻分野をみると、文科系出身のMRが最も多く、2万7881人(構成比50・9%)となった。次いで、理科系出身が、1万7067人(31・2%)と続いた一方で、薬剤師MRの占める割合は年々減少し、7709人(14・1%)となった。

 製品・領域の担当をみると、MRが全製品を担当する企業は176社で、前年度より10社減少したものの、なお全体の87・6%と大多数を占めている。領域を分けて製品を担当する企業は、前年より15社増えて40社と全体の19・9%となったが、全製品担当と領域分担の両者を置いている企業が15社あり、混在していることが分かった。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術