シンポジウムの概要
オーガナイザー
田代渉(慶應大薬)
尾上知佳(富山大院薬)
耐性菌による感染症の年間死者数は、対策を講じなければ現在の70万⼈から2050年には1000万⼈に増加すると報告されており、耐性菌感染症は世界における大きな脅威となっている。
本シンポジウムでは、基礎から臨床研究まで様々な背景で感染症研究に取り組む若手薬学研究者6人による発表を企画した。
上記の大きな脅威を克服したい、医療現場の抗菌化学療法に貢献したいという強い信念を持つ若手研究者が見つけ出した新しい医療の種(シーズ)を持ち寄り意見交換を行う。そこで、基礎と臨床の双方向からシーズを育成することにより、新しい医療を早く社会へ届けられると期待している。
本シンポジウムを契機に、基礎と臨床分野の若手研究者がより有機的に連携することで、次世代の革新的な抗菌化学療法の開発に結び付き、人類の脅威であり世界的に問題となっている耐性菌感染症の克服に近づくと考えている。
(田代渉)