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【日本薬学会第141年会】かゆみと痛み研究の最前線:基礎研究から臨床応用まで

2021年03月19日 (金)

シンポジウムの概要

オーガナイザー
 藤井正徳(京都薬大)
 藤田和歌子(長崎大院医歯薬)

 かゆみと痛みは、本来、生体の異常を知らせる警告系として必要な感覚であるが、様々な疾患に伴ってそれらがひどく長く続く場合は適切に治療するべきである。しかし、慢性疾患におけるかゆみや痛みの発症メカニズムについては不明な点が多く、治療が困難である場合が少なくない。

 また、既存の薬物治療においても、薬物の耐性や他の薬剤の副作用として、かゆみ、痛みや感覚異常が生じてしまうなどの様々な問題が存在する。

 本シンポジウムでは、上記背景を踏まえ、かゆみと痛みに関する最新の研究成果を紹介する内容を企画した。具体的には、▽オピオイド受容体と鎮痛耐性▽しびれの発症機構解析と治療薬開発戦略▽アトピー性皮膚炎における中枢性かゆみ増悪機構▽アトピー性皮膚炎のかゆみの新規治療薬開発――について紹介する。

 また、基礎および臨床研究の両方の観点から、今後のかゆみと痛みに対する創薬と治療法の開発について議論する。

 (藤井正徳



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