日本私立薬科大学協会(会長・高柳元明東北薬科大学学長)はこのほど、2008年度私立薬科大学薬学部の卒業生進路調査結果を公表した。調査対象校55校のうち,39校の卒業生は8680人(女子5249人)、就職者数は5929人で全体の68%に達した。業種別の就職先では、やはり薬局がトップで3332人(2142人)と56%を占め、次いで病院が1331人(15%)で、7割が「薬剤師」となっている。なお、進学者は1825人で卒業生の2割が大学院等に進んでいる。
今年度初の卒業生を送り出した青森大学薬学部など04年度新設組の8校については、卒業生は1079人だが、入学年度の定員は1345人で、定員数に対する卒業率は80%となる。ただ、本紙が調査した04年度入学者数は1795人であり、実質的な卒業率は60%であった。
この実質卒業率60%を下回ったのは、日本薬科大学と帝京平成大学の2校。日本薬大は483人が入学し38%の182人が卒業、帝京平成大は223人の入学に対し56%の129人が卒業した。
なお、04年度の全入学者数(国公立は定数で計算)は定員の1・16倍の1万1875人だったが、国公立を除く私立39校の入学者1万0400人に対し8680人が卒業し、卒業率は約83%となった。
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