薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会は24日、第一三共の国内初となる癌治療用ウイルス「デリタクト注」(一般名:テセルパツレブ)など2件の製造販売承認を審議し、デリタクトを7年間の条件・期限付き承認、その他1件を通常承認で了承した。厚生労働省は、1カ月以内をメドに承認したい考え。
デリタクトは、有効成分のテセルパツレブを含有し、悪性神経膠腫を効能・効果とする。遺伝子組み換え単純ヘルペスウイルス1型で、癌細胞に感染させることでウイルスが増殖し、対象の細胞を死滅させる。癌に対してウイルスを用いた治療剤の登場は国内初。また、遺伝子治療薬では、アンジェスのコラテジェン、ノバルティスファーマのゾルゲンスマに続く3件目となる。
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