日本新薬の社長に6月末に就任した中井亨氏は5日、ウェブ上で開いた記者会見で、「海外売上高比率50%以上を達成したい」と抱負を語った。昨年度の実績は導出品のロイヤリティ収入を含めて26%。今後の成長には海外での事業拡大が重要とし、10年以内の達成を目指す考えを明らかにした。その結果として「売上高、営業利益共に倍増以上を達成したい」と目標を掲げた。
海外では昨年8月から、米国でデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療に用いる核酸医薬品「ビルテプソ」の自社販売を開始。欧州や中国など他地域への展開を計画しているほか、他のDMDに対する核酸医薬品の開発にも取り組んでいる。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)に導出している肺動脈性肺高血圧症治療剤「セレキシパグ」(一般名)の売上も伸びると見ており、海外収益が成長の源泉となっている。
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