武田薬品は、短腸症候群治療薬「レベスティブ皮下注用3.8mg」(一般名:テデュグルチド遺伝子組み換え)を新発売した。国内初の短腸症候群治療薬となる。
同剤は、天然型GLP-2よりも長く腸管に作用する組み換えヒトGLP-2アナログ。33個のアミノ酸からなるペプチドで、天然型GLP-2と同様の機序を介して作用し、GLP-2と同一の受容体に結合することによって効果を発揮する。
短腸症候群は、食事から十分な水分や栄養を吸収できず、生命を維持するため静脈栄養が必要となる重篤な慢性疾患。これまでの静脈栄養や静脈内輸液は患者のQOLを低下させ、カテーテル関連血流感染症などの合併症リスクもあった。