エステーは、防虫剤ブランド「ムシューダ」シリーズをリニューアルした。これまで香りつき防虫剤として展開してきた「かおりムシューダ」シリーズを「ムシューダ」ブランドに統一し、やわらかフローラルの香りとマイルドソープの香りにも、新たに防カビ剤を配合する。また、「ムシューダ」シリーズの全タイプを用途ごとに整理し、パッケージリニューアルを行うことで、ブランドの一体感を図る。
「ムシューダ」は、1988年にニオイがつかない防虫剤として誕生して以来、住環境やニーズの変化に合わせて進化を続け、現在では防虫剤のトップブランドとなっている。
発売以降、洋服ダンス用やクローゼット用などの用途や、カバータイプなどの追加でシリーズを拡大しながら、2010年には香りを楽しみながら防虫もできる「かおりムシューダ」を発売。かおりムシューダにおいては近年、ボタニカルの自然な香りが楽しめるタイプやフレグランスオイルを配合した香水調の香りが楽しめるタイプも発売し、シリーズを拡大してきた。
実際、「ムシューダ」シリーズと「かおりムシューダ」シリーズは別ブランドで展開され、拡大する一方、ブランド名や売場の陳列などが異なることで、消費者にとって複雑な状態となっていた。こうした中で今秋、「かおりムシューダ」シリーズを「ムシューダ」ブランドに統一し、消費者にとって分かりやすいラインナップに一新する。
防虫剤トップブランドとして、より消費者にとって分かりやすいブランドを目指すため、ブランド名の統一、防カビ機能の統一、パッケージデザインの統一を実施。生活者の大切な衣類を引き続き守ると同時に、市場のさらなる拡大を目指す。
また、防虫剤の20年市場は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅時間が増えたことから、前年比102%と伸長した。昨年9月に同社が行った意識調査では、新型コロナウイルス感染拡大後、服を長く楽しむという意味で使われる「スローファッション」を生活に取り入れたいと思うかという質問に対し、「既に取り入れている」および「今後取り入れていきたい」と回答した人が約6割となり、スローファッション志向が向上していることが明らかとなった。「衣類保管に対する意識も高まっていると予想できる」(同社)としている。
価格は全てオープンだが、店頭での実勢価格(税込み)は767円前後から1848円前後の見込み。7月下旬から9月上旬にかけ、全国のスーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどで新発売する。