ペプチドリームは2日、富士フイルムから富士フイルム富山化学の放射性医薬品事業を買収すると発表した。富士フイルム富山化学が吸収分割によって同事業を富士フイルムの完全子会社である新会社に承継した上で、来年3月をメドに同社が新会社の全株式を取得する。買収額は305億円。同社のペプチド薬物複合体(PDC)技術と富士フイルム富山化学の放射性医薬品の事業基盤を融合することで、研究開発から製造販売まで一気通貫のプラットフォームを構築し、国内ナンバーワンの放射性医薬品企業を目指す。
同社は、独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を活用したPDC技術の用途拡大を進めてきたが、その中でも放射性医薬品領域での活用については、次世代放射性核種との組み合わせによって様々な疾患の診断薬、治療薬として開発可能性があることから、重要戦略の一つと位置づけてきた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。