第54回日本薬剤師会学術大会
座長
日本薬剤師会理事
清水大
福岡県薬剤師会理事
清水敦
スポーツには素晴らしい価値がある。心身の健全な成長・発達、ルールやフェアプレー精神を守る、仲間への信頼や他者を尊重する姿勢、私たちはスポーツを観ることでそのような素晴らしい価値を感じ、とても大きな感動を与えてもらっている。
一方でそのような価値に反するような行為や事件なども起こっている。スポーツに携わる者がスポーツの価値を支えていくために何を考え行動していかなければならないのか、この分科会では各分野における日本の第一人者をお招きし、各々の専門職としてのスポーツの価値を守り支えるためのお話をしていただく。
基調講演としてスポーツ・コンプライアンス教育振興機構の武藤芳照代表理事から、スポーツ医学の一分野としてのスポーツ・コンプライアンスの理念と、社会での活動、薬剤師の積極的な関わり方についてお話しいただく。
続いて3人のシンポジストにご登壇いただく。健康リハビリテーション内田病院の内田泰彦院長からスポーツドクターとしての道を歩みだしたきっかけと、世界水泳選手権、オリンピック・パラリンピック帯同、福岡ソフトバンクホークスのチームドクターとしての経験からのスポーツファーマシストへの想い、連携について、AND―Uの吉村俊亮代表取締役からサッカーの香川真司選手など世界で活躍するトップアスリート専属サポートの経験などから、管理栄養士・スポーツトレーナーとしての活動について、黒田薬局の松島美菜氏からご自身が水泳日本代表選手として出場したロンドンオリンピックと、そこに至るまでのアスリートとしての経験、現在薬剤師としてアスリートを守る立場から、スポーツの価値を支えるためにできる事についてお話いただく。
最後は演者の方々と総合討論を行う。スポーツの価値を支えるために、多職種連携の中で何を考え行動していくべきか、この討論を日本の新たなスポーツ業界を構築するためのキックオフミーティングとしたい。
(清水敦)