東大病院、新たな治療の選択肢に
東京大学医学部附属病院は11日、世界初となる医師主導治験によるリツキシマブの全身性強皮症に対する薬事承認を9月27日に取得したと発表した。全薬工業のリツキシマブは、B細胞にあるCD20蛋白質に結合してB細胞を体内から除去する作用を持つ分子標的薬で、今回の薬事承認により患者へ保険適用の新たな治療の選択肢を提示できることになるとしている。東大病院皮膚科の佐藤伸一教授、吉崎歩講師、江畑慧助教らの研究グループによる研究成果と治験に基づいて薬事承認されたもの。
強皮症は、皮膚や内臓を含めた全身に線維化病変を来す膠原病に属する自己免疫疾患である。国内では少なくとも2万人以上が罹患していると推測されており、診断基準を満たさない軽症例を含めると4万人以上の患者が存在すると考えられている。
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