◆第49回衆議院議員総選挙が目前に迫った。新型コロナウイルス感染症下で初めて行われる大型国政選挙だけに、与野党からコロナ対策を重点的に打ち出す政策が目立つ
◆特にほとんどの政党が公約に国産の治療薬とワクチンの開発支援を盛り込んでいる点が注目される。与野党問わず国家的な課題に位置づけられたことは、製薬業界に対する政治の期待の高まりを感じさせる
◆現時点で想定されるのは、塩野義製薬が開発中のプロテアーゼ阻害薬、遺伝子組み換え蛋白ワクチンとKMバイオロジクスが開発中の不活化ワクチン。いずれも来年供給が見込まれ、長く待たれた国産治療薬とワクチンの実用化が近づく中、政治も選挙を前に支援のアピール合戦になっている印象だ
◆気になるのは、具体的な実用化時期に言及する発言が見られること。気持ちは理解できるが、新薬開発には不確定要素が多く、うかつな発言から国民の期待が失望に変わりかねない。選挙後は足下だけでなく、長い目で見て製薬産業が強くなるための支援を期待したい。
各党公約に国産治療薬・ワクチン開発支援
2021年10月29日 (金)
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