◆国内の新型コロナウイルス感染拡大から2年が経とうとしているが、幸いにも新規感染者数は低空飛行が続いている。街中には人が戻り、コロナ禍前の状況が帰ってきたようにも感じる。一方、マスク未着用の人が増えるなど、感染対策が緩んできているのは気になる
◆南アフリカを中心にした新変異株の感染拡大も懸念材料だ。第6波の引き金とならないよう行政が水際対策を強化するのはもちろん、この2年間で個人レベルで学んだことも多いはず。手洗いなど基本的な感染対策を心がけたい
◆コロナ前を振り返ると、政府の施策全般を通じてパンデミックなど緊急事態を想定した視点が欠落していたように思える。原薬の国内製造に注力する経済安全保障という考え方を重視し始めたこと、緊急時の薬事承認の検討に着手したことなどはパンデミック下でなければ前進が難しかった
◆ただ、私権制限まで踏み込んだ話になると、慎重な議論が必要になるだろう。権限のバランスを取るために、国民一人ひとりが新たに出てくる課題に関心を持つべきだ。
パンデミック下の教訓を活かして
2021年12月01日 (水)
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