◆先月29日に大阪市此花区の日立物流西日本の倉庫内で火災が発生したことを知っている関係者も多いだろう。鎮火までの消火活動が数日間に及んだ同倉庫では十数社の製薬企業などが卸売販売業の許可を取り、倉庫や物流センターとして活用していた
◆火災発生から10日以上が経過した現在も発生原因のほか、被害状況も明らかになってはいない。ただ、報道などの映像からは建物の大部分が焼失しており、倉庫内に配置されていた医薬品等は使い物にならないだろうということは想像に難くない
◆厚生労働省医政局経済課は6日に、この火災で供給不安定の可能性がある17成分28品目について、医療機関や卸売販売業などに対して過剰な購入を控えるよう要請する事務連絡を各都道府県に発出している
◆一部のジェネリックメーカーの不祥事に端を発した医薬品の供給不安が続いている最中である。今回の火災は、「さらに追い打ちをかける形になるのでは」との懸念を抱く業界関係者も少なくない。火災被害の全容究明が待たれるところだ。
日立物流火災、供給に影響
2021年12月17日 (金)
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