◆医療関連企業向けに開かれたセミナーで、オムロンが今年4月から英国で提供を開始した遠隔モニタリングサービスの概要を知った。医師は、高血圧患者が家庭で測定した日々の血圧値を遠隔で確認できるほか、その状況に応じた投薬プランの変更も遠隔で行える
◆システムが医師に提案する投薬プランは、オックスフォード大学の臨床研究で降圧効果が確認されたもの。患者は3カ月間通院することなく、血圧値に応じた適切な薬物療法を受けることができる。多忙なかかりつけ医師の負担軽減や診療の効率化にもつながるという
◆日本でも今後、このような遠隔でのモニタリングや診療は広がるだろう。そうなった時に、薬局薬剤師がどのように関わっているのかが気がかりだ
◆薬局薬剤師による服薬フォローアップには、医師の次回診察までの患者の状況をモニタリングする役割もあるが、医師が遠隔で患者の日々の状況を把握できるようになれば、その役割は薄らぎかねない。変化する社会にどう対応するのかを常に意識しておきたい。
医療の遠隔モニタリングサービスの普及と薬局薬剤師の役割
2021年12月20日 (月)
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