本書は、病院、診療所、介護老人保健施設などを運営する医療法人社団永生会の理事長補佐・在宅医療統括部長を務める中村哲生氏が、在宅医療を担う医療機関側からの視点で、在宅医療をめぐる環境や人間模様、薬局・薬剤師への期待や課題などを書き綴っています。
薬局・薬剤師が地域の医療チームの一員として“在宅医療マインド”を持ち、これからの薬局経営や薬剤師としての働き方を考えるきっかけとなる一冊です!
目次
第1章 在宅医療をめぐる環境と変遷
1.在宅医療とは
2.在宅医療の歴史
3.在宅医療予備軍はこんなにいる
4.人口・年齢構造・医療需要の変化など近未来の社会とは
5.内科だけじゃ無いか
6.待つのもストレス
7.在宅医療は儲かるのか
8.在宅医療ニーズの読み方
9.新型コロナ禍で急増する在宅医療
10.専属薬剤師の設置義務
第2章 薬局・薬剤師への期待と課題
11.在宅医療の営業
12.薬局の営業
13.訪問薬局が必要な理由
14.薬剤師さんにも退院前カンファレンスに来てほしい
15.薬局は地域包括診療料を甘くみてはいけない
16.電子処方箋の解禁
第3章 医療“現場”の人間模様
17.24時間365日体制
18.スズメバチとみつばち
19.嘘つき女VSバカ正直女
20.アスペルガー症候群
21.責任転嫁する上司
22.プライドの塊
23.始まりはいつも“無視”
24.人手が足りないのは職場のパワハラが原因
25.在宅医療と新型コロナ
26.雇われ院長とオーナー院長
27.在宅医療における医師の退職
28.集患はスマートに
29.分身を作ろう
著者紹介
中村 哲生(なかむら てつお)
1965年東京都生まれ。東海大学工学部卒業後、米国テンプル大学へ語学留学。90年帰国後、スポーツ振興(株)など経て、95年医療法人黎明会理事に就任。2000年(株)エムイーネットを設立し代表取締役就任。退任後は(株)メディネット取締役就任。07年オーシン取締役に就任、11年12月末に退任し、医療法人社団南星会湘南会を設立。12年に売却後、在宅医療コンサルタントとして多くの病院、クリニックなどの顧問を兼任。17年3月より医療法人社団永生会特別顧問に就任し、現在は理事長補佐・在宅医療統括部長。2001年に厚生労働省委託事業「訪問看護ステーションとヘルパーステーションの効果的な機能分化に関する研究会(訪問看護振興財団)」研究員を務め、17年にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に参加。現在、年間100回ほどの講演を行っている。
【著者】中村 哲生
【判型・頁】四六判・159頁
【定価】1,980円(消費税込み)
【発行】2022年1月
ISBN:978-4-8408-1572-7 C3047
※ 送料:国内1カ所送付につき、重量5kg以下 660円、重量5kg超 990円