文部科学省の検討会が昨年末に中間的に取りまとめた薬学教育の質保証に関する調査で、大学薬学部の入学定員抑制に対する具体的な施策がなかったことに対し、20日に開かれた厚生労働省の「薬剤師の養成および資質向上等に関する検討会」では構成員から「いつまでに実行に移すのか」との不満が相次いだ。入学定員のあり方に関しては、厚労省と文科省で統一的な方針を示すことや、薬剤師の地域偏在を踏まえ、大学数の制限まで踏み込んで検討するよう求める声が上がった。文科省は今夏をメドに具体的な対策を検討する方針。
同検討会の取りまとめでは、将来的に薬剤師の供給過剰になるとの需給推計の結果を踏まえ、入学定員の抑制も含めて薬学部の適正な定員規模を早急に検討することのほか、薬剤師の地域偏在解消に向けた検討も行うよう求めている。
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