◆新型コロナウイルスの拡大がもたらしたがん治療への影響について、がん薬物療法専門医のレクチャーを聴く機会があった。直接的には、がん患者では同ウイルス感染症の重症化リスクが高まる。ワクチンの効果はがん患者で低下する可能性があるという
◆間接的にはコロナの影響で、がん検診の受診率は大きく低下した。昨年は回復基調になったものの、それでも以前の水準には戻っていない。もしかしたら、がんの早期発見が遅れてしまい、命を救えなかったケースもあるのかもしれない
◆ここにきて国内でも一気にオミクロン株が広まっている。重症化リスクは高くないとされる同株の拡大は、従来通りの厳格な対応を社会全体で続けるべきかという問いを投げかけてくる
◆感染拡大を防ぐことは重要なことだが、それだけに意識を向けてしまうと、拡大防止策に伴う様々なリスクやデメリットが見えづらくなってしまう。過度に恐れることなく、社会全体にとって何が最適なのかを広い視野で合理的に考えてコロナに向き合うべきだろう。
コロナでがん検診受診率が大きく低下
2022年01月26日 (水)
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