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「イノベーション」を考える好機に

2022年02月18日 (金)

◆米ファイザーの2021年度売上高は813億ドルと驚異的な収益を上げた。日本円で9兆円を超え、たった1社で国内医薬品市場に匹敵する売上を稼ぎ出した。新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」の世界的な貢献が大きく、ワクチンだけで4兆円以上を売り上げた
◆欧米製薬団体は、新型コロナワクチンと治療薬開発に貢献した製薬産業の重要性を訴えているが、過去に例を見ないスピードでワクチンが開発されたことだけ見ても「イノベーション」を実感するのに十分な功績だ
◆しかし、日本では薬剤費をターゲットにした医療費抑制策が続き、製薬団体は苛立ちを強める。リスクを取っても相応のリターンを得られないという資本主義の原則が通用しない日本市場は異様に映るのだろう
◆日本製薬工業協会が公的保険の給付範囲見直しに言及した。「新しい資本主義」を標榜するわが国でイノベーションをどう考えるのか。海外の後塵を拝したワクチンの苦い経験をした今だからこそ、国民的な議論を深める好機になるはずだ。



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