◆薬剤師が大量に失業する時代が将来到来すると一般の雑誌などで盛んに報じられ、危機感を強くした業界関係者は少なくないだろう。薬系大学の増加を受け、輩出される薬剤師数が増えるものの、医薬分業の伸びは鈍化するため、増えた数に見合う職場がない。そう推測されている
◆一方、危惧されるほど薬剤師数は増えない、という見解も最近よく耳にする。少子化を背景に,定員を集められず破綻する薬系大学が増加していく。その結果として薬学生数が減れば、薬剤師の増加にブレーキがかかる
◆薬学部に入る学生の質の低下によって薬剤師国家試験の合格率が下がっても、同じことが言える。この傾向は既にあり、「小、中学校や高校に戻ってやり直さないと,大学の勉強についていけない薬学生が少なくない」と嘆く薬系大学関係者の声を耳にした
◆これらの要因で、結果的に薬剤師数の増加が抑えられ、失業の懸念を払拭できたとしても、それは決して好ましいシナリオでないのは事実だ。薬剤師数が大幅に増えても、それを賄えるだけの職場を確立すべく、医師不足を薬剤師の職能拡大の好機と捉えたい。
薬剤師は多くなる?
2009年02月23日 (月)
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