◆緊急避妊薬のOTC化は、日本では実現できないかもしれない――。厚生労働省の検討会議の議論から、その思いが強まった。特に医師を代表する構成員の意見から、緊急避妊薬をOTC化させまいとする強い意志が感じられたからだ
◆当初から海外調査結果を踏まえて議論するという方針について、早急なOTC化を求める市民団体などの要望と大きな乖離があった。ほとんど議論が進まない状況を見ていると、逆になぜ緊急避妊薬をOTC化してはいけないのか国民が納得できるエビデンスが必要になってきていると思う
◆それでも海外調査の結果は、薬剤師が関与して緊急避妊薬が適切に販売されているというもので、日本でのOTC化を支持する結果だったことは心強い。難しい状況の中、まず一つのエビデンスをしっかり固めたと言える
◆奇しくも検討会議が開かれた同じ週の8日は「国際女性デー」であった。日本では女性の人権、健康を守ろうとしているのか。その本気度に対して世界からの視線が注がれていることを忘れてはならない。
緊急避妊薬OTC化、エビデンスに基づく議論を
2022年03月16日 (水)
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