オーガナイザー
木村朋紀(摂南大理工)
徳本真紀(愛知学院大薬)
カドミウム、ヒ素、ダイオキシンという広く環境中に存在し、長年にわたって有害性が問題となっている環境汚染物質の毒性について、生体影響を正確に把握し、毒性発現機序を解明することはヒトの健康の維持・増進につながるが、これだけ科学が進歩した昨今においても未だに毒性発現機序の解明には至っていない。この課題を解明すべく、長期曝露モデルマウスでの解析、レポーターマウスでのin vivoイメージング、オミックス解析、RRBS法やsmall RNA seq解析などのエピジェネティック変化の解析といった様々なアプローチでの研究が行われ、徐々にではあるが、これら環境汚染物質の標的臓器や次世代に及ぼす影響、毒性発現機序が解明されつつある。
本シンポジウムでは、環境汚染物質の毒性発現機序の解明に取り組んでいる先生方にご講演いただき、ヒトの健康の維持・増進に向けた環境汚染物質曝露影響に関する議論を深めたい。
(木村朋紀)