財務省の財政制度等審議会は25日、2023年度予算編成に向けた建議を取りまとめ、鈴木俊一財務相に提出した。薬学部の入学定員数について初めて内容に盛り込み、定員数抑制も含めた適正な定員規模のあり方を早急に検討するよう求めたほか、毎年薬価改定の完全実施を迫った。市場実勢価格の加重平均値に対して上乗せを行っている調整幅の廃止も要求した。
医療分野では、薬価のあり方を明記。22年度から湿布薬の上限枚数が変更されたことを例に、「保険給付範囲を見直すことでイノベーションに役立つ医薬品等の登場を促す財政余地が生じる」とし、既存薬の保険給付範囲の見直しを加速化、徹底すべきとした。毎年薬価改定では、21年度の対象品目が全体の約7割にとどまったことなどから、早期に完全実施するよう求めた。
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